あくまでも私個人の意見ですので、メーカーの考えを考慮しておりません。
失礼な事を書き込んでいるかもしれませんが、あくまでも個人的な意見ですので、メーカーの方々を傷つけるような事がありましたら、悪意はありませんので、ご容赦願います。
旋盤には、鋳物ベッドタイプの機械とリニアガイド駆動の機械があります。マシニングも同じで、3軸ベッドと、XY軸はリニアガイドでZ軸はベッド、3軸リニアガイドとさまざまです。 今回は主にNC旋盤についての意見です。
私の会社では、マザックと大隈豊和のNC旋盤を所有しております。それを使って感じられる意見と考えて下さい。
大隈豊和のNC旋盤は、ベッドタイプの機械です。
長所は、(うちのマザックと比べて)
工具寿命が長い
工具磨耗の入力回数も少ない
切削切り粉による熱変位も少ない。
断続切削でも安定している (SUS316Lの溶断でもOK)
6角材の加工も安定している
0.5mmや1.mmなどの溝入れ加工をすると工具寿命は2倍から3倍もつ
短所は、(うちのマザックと比べて)
プログラム作成の時間がかかる
マザックのNC旋盤は、リニアガイド駆動の機械です。
長所は、(うちの大隈豊和と比べて)
単品の加工に向いている
最初の1個を加工するまでの時間は、1/2から1/3で出来る。
プログラムの加工変更が容易である
短所は、(うちの大隈豊和と比べて)
溝入れ工具寿命が短い
工具磨耗の入力回数も多い
切削切り粉による熱変位も大きい
断続切削をするとロードメーターが大きい値になる (SUS316Lの溶断不可)
6角材の加工をすると工具寿命が短い
0.5mmや1.mmなどの溝入れ加工をすると工具寿命が短い
突っ切り時のX軸ロードメーターが大きくなる
などなどである。
私のNC旋盤を買う時の意見としましては、まず自社にて加工するものが、数物か単品かで、買う機械を選択します。
マザックの機械は単品から100ぐらいの仕事に向いています。
それは、プログラムを組む時間を短縮してくれる対話型の制御装置が最大の武器になるからです。 500や1000ぐらいには向いてないとは言いませんが、長時間運転させた時の機械の精度だけを取って見ると、熱変位などは大きくあまり良いとは言えません。
大隈豊和の機械はプログラムを作るのには時間がかかり、単品ではとてもあいません。しかし、2.0mmの溝入れバイトだけで、3.0mmのアルミのパイプ材を朝から夜まで、外形の切削と突っ切りをした事がありましたが、加工が始まってから1時間までに0.01熱変異を起こしましたが、あとは夜まで入力なしでした。その仕事を4日間そのバイトのみで、3000個加工できました。
単品に向いているといわれるNC旋盤は、対話型の制御装置が付いていますが、その種類はいくつかありますが、工程別の対話型は、マザックと大隈と聞いています。キャプス2についてはあまり知りませんので省きました。
OSPとマザトロールの大きな違いは工具チップの2番の食い込みまで計算してくれるのはマザトロールと聞いています。大隈豊和のNC旋盤にはOSPは乗せないと聞いています。
機械精度が良くても、制御装置がいまいちですと、単品には向かなくなります。
作る仕事が決まっていれば、迷わず量産仕様の機械の方が良いと思います。量産ですと設備投資を低く抑えたくなりますから、バー材仕様ですと中村留のような機械は安く丈夫で、私はほしい機械の一つです。
HASSの機械などは、安いのが魅力の一つですので、安いといえば高松や滝沢などがありますが、滝沢などは、買う商社の違いで、すぐに50万ぐらい違うので注意が必要です。この会社は、買ってくれるユーザーより間に入っている商社を第一に考えているようなので、このような事になります。私は、はっきりこの会社の人間にそのような事を言われました。
機械を購入する時は、ます商社にカタログを請求するのではなく、メーカーにカタログを請求してください。
なぜなら、自分がほしいメーカーの機械を買う時に、かならず商社が間に入ってくるからです。直接ほしいメーカーから機械を買えるならベストですが、私のような小さい会社や町工場などには絶対と言っていいほど機械商社が間に入ります。これは、長年の工作機械界の慣わしで、今も既得権を持っている商社が力を持っているからです。
ですから、間に入っているのが1社なら旋盤で50万、マシニングで100万円ぐらい乗せられて請求に反映されます。
仲間内の町工場でその話が出ると、間に入っているのは1社と考えているところが多いですが、実は、最低でも2社以上入っているのです。工作機械メーカーは、直接取引きしているのは大手の機械商社(ヤマゼン ユワサ ジーネット など)で、その下に町の機械商社が張り付いています。そこから買うのですから、どんどん高くなります。聞くところによると、都心では2件から3件ですが、地方の田舎ですと、小さい工具屋から、その卸先、町の機械商社、大手の機械商社などなどを経由して、間に5社入った事もあったとの事。
機械メーカの営業いわく ”高いはずだよ!” だけど誰もこの中から抜けるとは言わなかったと言う事です。1社50万とは行かなくてもそれなりのお金が落ちるからとの事です。
町工場にとって、先行投資の機械設備は命がけと言っていいはずなのに、意外とその事よりも付き合いが長いから、だれだれの紹介だからなどの理由で、機械の中身もそこそこに、中には機械の仕様もあまりわからないまま買うと言う町工場の社長が案外多いので驚きます。本業の機械よりも、自分が乗る車のオップションの方が詳しかったりします。
あくまでも先行投資は低くして、リターンは大きく取りたいと考えるのがベストと思います。機械を安く買うには、
1 メーカーの営業を呼んで、機械の内容を説明してもらう。
2 実際に使っている会社や現場を見せてもらって、機械の仕様を確実に決める。
3 その機械がどのような仕様で、いくらでは購入しているかの情報をかき集める。
4 自分で値踏みをして、メーカーの営業に希望を出し交渉する。
5 機械商社を紹介してもらう。
のがベストです。
メーカーの営業は ”どこから買っても同じです。” と、 ”最初に、どこの商社から買うか教えてくれ! 決めてくれ。” などとかしか言わないです。
それは、金額を提示できないからです。機械を買う条件が違えば同じな訳ありません。だから、私は、大田区などの公的資金を先に用意して、検収後は、現金にして払います。
このような条件なら、相手も自分の商品を売りたいし、希望をかなえようとします。
あなたが、もし金額で、折り合いが付かないときには、メーカーから紹介してもらった商社の人なら、機械メーカーから圧力をかけてもらう事ができますが、商社からメーカーを紹介されるとなるとその商社は、あなたの会社をメーカーに紹介した事になりますので、自分の会社の営業費を含め利益を確保しますから、それ以上の値引きをしない事になります。
ですから、メーカーから商社にあなたの会社を紹介したとなると、濡れ手にあわですから、営業活動費は最低となりメーカーの言いなりとは言いませんが、かなり協力してくれることでしょう。
そのためにはメーカーの営業とは展示会などで、友達となり仲良くしておくべきです。そうすれば、お互い気持ちも通じることも多く、情報など協力してくれます。
あくまでも、加工屋にとって、機械は一代ばくちです。じっくり考えましょう。



